田副暢宣事務所が、音楽アーティストの新人発掘オーディションに関するニュースをまとめました。歌手を目指す若者や新人アーティストにインターネットで投票を募り、高い支持を得られればメジャーデビューさせる公開オーディションが広がっています。

TOKYO FMが原点回帰 いい音楽をリスナーへ

(2006年12月5日、中日新聞)

系列局あげアーティスト支援

ロックバンドがメジャーデビュー
バンドの音楽関連の諸権利を保有

メディアの環境が激変し、ラジオ各局も進化への模索を続ける中、TOKYO FM(TFM)が“原点回帰”に挑んでいる。2006年12月6日にメジャーデビューするロックバンドは、系列局などと実施したオーディションで発掘した。バンドの音楽関連の諸権利を保有し、広告外収入のビジネスチャンスをつかんだ局側は、「リスナーが音楽と出会えるメディアでありたい」とラジオメディアとしての初志にもこだわる。

MANA SLAYPNILE(マナ・スレイプニル)
TFMなど全国38局加盟のJFN系のFM局

4人組ロックバンド「MANA SLAYPNILE(マナ・スレイプニル)」は現在、メジャーデビューの報告のため、TFMなど全国38局加盟のJFN系のFM局の地元を、ワゴン車で回る日々。「どこでも温かく迎えてくれる。ぼくらのことを知ってくれる人が確実に増えた」と素直に喜ぶ。

ギタリスト・Char

高知県出身の4人は、2005年秋から2006年初めにかけて開催した初オーディション「LOCK ON ROCK」(LOR)で、約800組の中からグランプリに輝いた。粗削りながら情熱的な楽曲、悩める青春像を歌い上げた歌詞が評価され、総合プロデューサーを務めたギタリスト・Charから「また会いたいヤツらだから選んだ」と絶賛された。賞金100万円はもとより、メジャーデビューは何よりのご褒美だった。

JFN系開催のオーディション

「オーディションに応募しようにも、高知ではあまり情報もなくて…」とギター&ボーカル市川孝司。そんな折、地元のFM高知が加盟するJFN系が開催するオーディションの存在を知った。

2006年春にグランプリに選ばれたが、その後の道は平たんではなかった。

ユニバーサルジャパン
デビューCD

「あのままではデビューさせられなかった」と振り返るのは、LOR事務局のTFMの縫崇さん。持ち味でもある4人の素朴さは生かしたいが、「瞬間的に消費されず、長い間活躍してほしい」と願い、音楽性の洗練や技術など幅広く「底上げ」を課した。夏の予定だったデビューはずれこみ、6曲入りのデビューCD「super star」(ユニバーサルジャパン)は山梨・山中湖の合宿で収録した成果だ。

新しいビジネスチャンス

「選んだ責任があるから」と4人に厳しく接したのも、オーディションが、新しいビジネスチャンスにつながる可能性を秘めているからだ。

CMや配信の戦略

デジタルメディア隆盛の音楽環境にあって、LOR事務局もインターネットやデジタル機器と組み合わせたCMや配信の戦略を進めているが、今回の一連の試みの背景には「古くなったFMの意義を再確認したい」という原点重視の思惑がある。

原盤権や出版権

新人の楽曲の原盤権や出版権はLOR事務局の関連会社などが持つ。ヒットすれば収入が得られ、伸び悩み気味の広告に頼らない経営スタイルの確立にもつながる。
FMの力を見直す取り組みでもある。

ヒット曲誕生の流れ
FMの「パワープレー」

最近のヒット曲誕生の流れの1つとして、(1)FMでの集中放送(2)テレビでの露出(3)好セールス…のパターンがある。FMの力を再認識させる「パワープレー」などと呼ばれる各局の集中放送。レコード会社から「放送料」をとっている局もある。

アーティストに愛着

しかし、「MANA SLAYPNILE」については、そうした手法ではなく、「いい音楽を自分たちで発信したい」というシンプルな思いで貫かれている。「系列局の総力を結集し、アーティストに愛着を持って接したい。失敗のリスクもあるが、長い目で見ていきたい」と縫さん。ヒットを生む“踏み台”とはひと味違う、FMの役割を示そうという気概をにじませた。

単独ライブや新曲

「MANA SLAYPNILE」の4人は「2006年はいい勉強になった。2007年は単独ライブや新曲もどんどん披露したい」と燃えている。

布袋寅泰がプロデューサー
2007年2月に2代目グランプリ決定

第2回オーディションには、2005年とほぼ同数の約800組が応募。各ブロックの審査が終わり、第2次審査の最中。2006年は東北などオーディションが少ない地方からの参加者が多いという。総合プロデューサーはギタリスト・布袋寅泰が務め、12月21日の特番で最終審査に進むバンドを決定。2007年2月に2代目のグランプリが決まる。

ネットで歌手デビュー

(2006年8月27日、読売新聞)

自作曲やライブ映像を自分で配信

無名のミュージシャン発掘

個人が自分で作った楽曲を配信できるインターネットサイトが続々と登場している。アマチュア音楽家にとっては、より多くの人に試聴してもらえる機会が増えるうえ、ネットの利用者も無名のミュージシャンを発掘し、応援する楽しみが味わえる。

SNSで交流

自作の楽曲を配信する舞台として利用が増えているのは、自分の日記や経歴などを仲間に公開できる「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」だ。SNSに音楽や映像を配信できる機能を付けたサイトでは、楽曲の配信だけでなく、ファン同士が日記で意見を交換することもできて交流が広がりやすい。

「YoroZoo(ヨロズー)」
インデックスキャスティング

SNS運営を手がけるインデックスキャスティングが2006年7月から始めたSNS「YoroZoo(ヨロズー)」では、会員登録すると自作曲やライブ映像を配信できるほか、日記を書いて音楽活動を宣伝できる。これまでに約900人が会員になっており、利用者は計約2000曲を無料でダウンロードできる。

無料でダウンロード
CDの制作やライブコンサートの開催

インデックスキャスティングは、CDの制作やライブコンサートの開催など関連ビジネスも手がけており、ダウンロードの回数が多いなど「実力がある」と認めた作品を有料配信する方向で検討中だ。

音楽ベンチャー「レコミュニ」
1曲あたり50~200円で販売

音楽ベンチャーのレコミュニは、アマチュア音楽家ら約110人が寄せた計約2200曲をネットを通じて1曲あたり50~200円で販売している。利用者は一部の曲を無料で試聴できる。「地方に住んでいたり、休日しか音楽活動ができない人でも、気軽に歌手デビューできる」(福岡智彦社長)点が魅力だ。

ファンドで応援

サイトの利用者が、ミュージシャンに投資して、活動を支援する動きもある。

「音楽ファンド」の「投資家」

音楽ファンドの運営を手がけるミュージックセキュリティーズは、証券会社と協力し、サイトを通じてCDデビューを目指す人たちを応援する「音楽ファンド」の「投資家」を募集している。投資家はサイトで楽曲を試聴し、「これは売れる」「応援したい」と思えば、そのミュージシャン専用のファンドに、1口1万円で出資する。ファンドの資金を元手に、ミュージックセキュリティーズがCDの制作や宣伝、販売を行う仕組みだ。

プロデューサー気分を味わえる

これまで34のファンドを作り、15ファンドが償還されている。年間の利回り実績は0~32%超とまちまちだが、「プロデューサー気分を味わえる」(広報部)のが醍醐(だいご)味で、すでに約1万3000人が投資している。出資者には、オリジナルDVDやライブコンサートの招待券などの特典もつく。

新人の楽曲を事前にチェック

新人アーティストの楽曲をネットで配信して市場の反応を見極めた上でデビューさせる手法も定着してきた。

ソニー・ミュージックエンタテインメント
CMに出演

ソニー・ミュージックエンタテインメントはネット配信を利用して、ソニー・エリクソンの携帯電話端末のCMに出演するアーティストのオーディションを行っている。応募してきた音楽家を審査して30組程度に絞り込み、2006年11月に楽曲をサイトで配信して視聴者に審査してもらう予定だ。

ユニバーサルミュージック

「着うたフル」などで配信

ユニバーサルミュージックは2006年4月にネット配信専門レーベル「イーサム・レコード」を設立した。レコード会社などに所属していない一般のミュージシャンから楽曲を募集し、審査を通り抜けた楽曲を「着うたフル」などで配信している。8月には、配信で人気を集めた新人ミュージシャンの「ユハラユキ」がCDデビューを果たしている。

関西発ヒップホップ

(2006年3月23日、産経新聞)

新人発掘 音楽プロジェクト

読売テレビとソニーミュージック

読売テレビとソニーミュージックは、新人アーティストを発掘して支援する音楽プロジェクトを始めた。

ドラマも制作、多角的プロデュース

新人を公募してユニットをつくり、ドキュメンタリーやドラマ制作など、多角的にプロデュースして売り出す。地域密着性の強いヒップホップなどにあわせた、関西に特化したユニークな試み。読売テレビは「関西発のコンテンツビジネスの可能性をひらく」と期待している。

「リアル・ストリート・プロジェクト」
ユニットを組織

「リアル・ストリート・プロジェクト」と名付け、ストリート系のダンサーやボーカリスト、ラッパーを選抜してユニットを組織する。計画では、2006年5月まで各分野の新人を募集し、数回のオーディションを経て夏までにユニットを決定し、冬にCDデビューという運びだ。選考過程などを追ったドキュメンタリーを制作するほか、オーディションで選ばれた人たちがどんな生活を送り、何を思っているのかといった素材をもとにしたドラマ化も行うという。

テレビ局と音楽業界の協力
大阪では初めて

テレビ局と音楽業界の協力は、東京ではこれまでもみられたが、大阪では初めて。さらに、ドラマ制作を当初から盛り込んだのは、東京を含めても初めてという。

ドラマ制作へ

読売テレビの思惑は、関西からの強い音楽発信力を取り戻すこと。プロジェクトをその突破口にしたい考えだ。岡本浩一・読売テレビプロデューサーは「発掘からCDデビュー、ドラマ制作といった総合的なムーブメントを起こしたい」と意気込む。

ソニーミュージック
東京や名古屋でも盛り上がっている

一方のソニーミュージックは、地域性の強い音楽を東京以外の地から発信したいと考えている。地域に根ざしたヒップホップなどはすでに東京や名古屋で盛り上がっており、大阪にも下地があるはずだという。有望新人の掘り起こしに、在阪テレビ局と組む効果は大きいという。

大阪弁

担当の辻野学さんは「ヒップホップなどは地域で育つところがあり、関西発を打ち出すのに最適。歌詞のなかに大阪のまちが出てきたり、大阪弁を使うなど、さまざまな可能性がある」と期待を込めた。

応募など詳細情報はホームページで。

ネット・オーディション

(2000年6月14日、朝日新聞)

歌手の卵よ、集え、SMEに続きヤマハも

歌手を目指す若者や新人アーティストにインターネットで投票を募り、高い支持を得られれば本格デビューさせる公開オーディションが広がっている。

インターネットで投票
公開オーディション

業界最大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が2000年4月から実施し、1ヶ月あまりで17万人を超える応募があった。ヤマハも「ネット戦略の一環」(伊藤修二社長)として2000年6月から参入しており、「ネット・オーディション」は新人発掘の新たな手段として音楽界で定着しそうだ。

「ポカリスエット ミュージックリーグ2000」
10代向け

SMEは2000年4月から、大塚製薬と提携して「ポカリスエット ミュージックリーグ2000」を開催。10代の若者向けにデビューしたばかりの歌手やグループの曲をテレビやラジオ、レコード店で流し、視聴者は携帯電話の「iモード」やインターネットで気に入ったアーティストに投票する。

CMへの出演などの「特典」

すでに約40グループが登録し、毎月最も人気を集めたアーティストには、大塚製薬の人気商品「ポカリスエット」のCMへの出演や日本武道館でのコンサートなどの「特典」が与えられる。

「ミュージックフロント」
オリジナル曲をテープに収録

ヤマハも6月からネット上のオーディション「ミュージックフロント」を開催。オリジナル曲をテープやミニディスク(MD)に収録して同社に送ると1次審査にかけられ、通過すればホームページで紹介される。視聴者が気に入ったアーティストに投票する2次審査で多くの支持が集まれば、CD発売などデビューへの道が開かれる。

丸山茂雄社長
約4分の1は中高生

国内のCD市場は購買者の約4分の1を中高生などの若者層が占めている。しかし若者の流行は変化が激しく、レコード会社でも把握するのが難しくなっており、「10代の気質を最前線でつかめる点でネットオーディションは効果的だ」(丸山茂雄・SME社長)という。東芝EMIでもデビューを目指す若者や視聴者とのネット間交流はあるといい、東芝EMIは「将来はさまざまなネットビジネスへの展開はありうる」としている。

ネットでスター誕生!?

(2000年1月26日、読売新聞)

新人の音楽を無料で配信

新人登竜門
NTTの配信技術

新人発掘を狙いに音楽アーティストの作品を無料で配信するインターネットサイトの試験運用が始まった。NTTグループの開発した高速配信技術を利用しており、オーディションなど既存のルートとは異なる新手の新人登竜門になるか、注目されそうだ。

ゴールドエッグス
音楽出版ミュージクラフト(東京都)

サイトの運営にあたるのは音楽出版の「ミュージクラフト」(東京都)など5社が認可申請中の「東京電子網流通事業協同組合(仮称)」で、サイトは「ゴールドエッグス」。

プロへの育成支援
新人歌手などが登録

このサイトには、新人歌手や作曲家、学校やライブハウスが新人の音楽を一定期間、料金を払って登録する。組合ではアクセス数を基に、曲やアーティストの人気度を測り、FM放送局や音楽プロダクションなどに情報を提供し、プロへの育成支援をしていく。

「グローバル・フィード」
無審査で音楽を高速配信

配信には次世代高速サーバー「グローバル・フィード」を使っているため、常に高速配信が可能という。ネットの音楽配信で、ジャンルを問わず無審査で新人の音楽を高速配信するサイトは初めてという。

専門学校

2000年現在、仕組み作りを進めているが、登録期間は7週間、料金は2万円程度を検討している。2000年3月末までは試験期間として登録も無料。すでに30曲が登録されており、専門学校を含め問い合わせが相次いでいる。本格スタートする4月には100曲以上を集めたいという。

音楽プロダクション

「作品を発表したい人、自分の目利きを楽しみたい人、音楽プロダクションなどが集まる広場のようなものを目指しており、才能ある人の発掘の場にしていきたい」と八幡泰彦・ミュージクラフト社長は話している。

個性派アマチュアバンドを探すオーディションテレビ番組

(1998年6月8日、読売新聞)

ライブホール
シャ乱Q、ウルフルズ

シャ乱Qやウルフルズに続く、関西発の個性的なアーティストを発掘しよう、という動きが活発になっている。アマチュアのバンドを取り上げるテレビ番組ができたり、ライブホールがオーディションをしたり……。「新しいスターが見つかるのでは」と、東京の音楽関係者も注目している。

「燃えよ!インディーズ」(毎日放送)
ギャラクシーホール

1998年3月にスタートした番組「燃えよ!インディーズ」(毎日放送)。大阪・キタのギャラクシーホールで3月2日、収録が行われた=放送は14日深夜0:20。

ビジュアル系、ジャズ風

応募してきた161組の中から、テープ審査などで選ばれた8組が出演。ビジュアル系、ジャズ風の曲を披露するバンド……。ライブで圧倒的な動員力を誇り、ステージに上がった途端、歓声がわき上がるグループもあった。

審査方法
曲披露・活動歴紹介

オリジナル曲を披露した後、メンバーが活動歴などを紹介する。その様子を、何人ものレコード会社の宣伝マンが、真剣な表情で見つめていた。

関西のバンドの特徴

清水康平プロデューサーは「前向きで明るい姿勢が、関西のバンドの特徴。そのパワーを伝え、広めたい」と話す。

梅田・ヒート・ビート
全国から約400組の応募

キタのライブホール「梅田・ヒート・ビート」では、新人アーティストを育てようと、ヒート・ビート・スーパー・オーディションを1998年1、2月に実施した。全国から約400組の応募があり、テープ審査とライブ審査で、関西のグループ4組を選抜。1998年5月27日、4組による「ファースト・ライブ」が開かれた。

ライブで力を出せるアーティスト

「梅田・ヒート・ビート」のP・R・プランナー、森川耕一さんは「最近、ライブで力を出せないアーティストが増えている。生のステージで、聴衆を魅了する実力を持ったミュージシャンを育成したいと考えた」と説明する。

ポニーキャニオン

「関西から出てくるグループは、歌えるだけではなく、個性もはっきりしている。ユニークな体験をしている子が多く、しゃべらせても面白い。期待は大きいですね」と、やはり東京から来た、ポニーキャニオンの田村英彦さんはいう。

1年間ライブを続ける

この4組を含めた上位10組が、ひと月に1度のペースで、今後1年間、ライブを続けていく。1998年6月は27日。新しい曲を次々に作り、歌いこなしていかなくてはならない。

大阪からメジャーデビュー

5月27日、最後に登場したバンド「エピデミック」のRyuki(ボーカル)は「歌う場を与えられたことは大きなチャンス。大阪からメジャーデビューを果たします」と言い切った。

「音楽の中心は、東京と考えがちですが、決してそうではない。関西からの発信も可能だということを、この試みで知ってもらえれば」と、森川さんは語る。

藤井フミヤ、藤井尚之兄弟
関西限定

人気ミュージシャン、藤井フミヤ、藤井尚之兄弟がプロデュースするオーディション「18歳の俺(おれ)たちのように」も、1998年8、9月に「関西限定」で行われる。夢を抱いて上京したころの自分たちのような新人を応援したい、という思いから始まった企画だ。

ボーカリストなどの3部門

バンド、シンガー・ソングライター、ボーカリストの3部門で、1998年7月27日まで受け付ける。8月に地区予選、9月に本選を実施する予定。

アメリカ村からスター誕生?

ストリートミュージシャンのCD自主制作

(1999年7月27日、毎日新聞)

CDの自主レーベル
「アメ村ブランド」のアーティスト

大阪の若者の街、アメリカ村(大阪市中央区)で活動するストリートミュージシャンを全国に売り出そうと、CDの自主レーベルが1999年8月1日に発足する。無名の才能を発掘し、「アメ村ブランド」のアーティストとして11月にデビューさせる。商店主らでつくる「アメリカ村の会」も全面的にバックアップする。

ふるいちやすしさんがプロデュース
レーベル名

レーベル名は「アメ村ホーリーホーレコード」。大阪市西区のデザイン会社「ピア・ホワイト」が制作、販売し、大阪出身の作曲家、ふるいちやすしさんがプロデュースする。

ファッションの発信地

アメリカ村は、若者向けの店がひしめくファッションの発信地。

東京・原宿の「ホコ天」から刺激

週末の夜には、アマチュアのストリートミュージシャンがギターの弾き語りやバンド演奏などをしている。オリジナル曲の演奏も多く、若者らが演奏に聴き入っている。この様子を見たアメリカ村の会会長の森本啓一さん(57)とピア・ホワイト社長の吉田憲治さん(40)が「この盛り上がりを形にできないだろうか」と相談。東京・原宿の「ホコ天」(歩行者天国)からストリートミュージシャンがプロデビューしているのにも刺激され、「東京に負けてられへん」とレーベルの創設を決めた。

全国のレコード店で販売
デビューは2組

CDは、自主制作の作品を専門とする代理店を通して全国のレコード店で販売する。既に50組のミュージシャンから応募があり、8月にアメリカ村で開くオーディションで、デビューさせる2組を選ぶ。

半年ごとに新人をデビュー

その後も半年ごとに新人をデビューさせる予定。森本さんは「1人でも多くの人に歌を聴いてほしいというのが、ストリートミュージシャンの共通の思い。これぞ大阪の文化、という音楽を作りあげ、街を元気にしたい」と話している。オーディションの問い合わせはピア・ホワイト。